HASEGAWA GROUP

COLUMN コラム

【上越・妙高】冬の寒さは万病の元?健康寿命をのばす、雪国に適した断熱を考える

ハセガワグループが家づくりにおいてお約束すること

ハセガワグループが取り組むリブランディングの本質は、単なる表面的なイメージアップではありません。私たちにとってブランドとは、お客様との「約束」を守り続ける姿勢そのものです。
私たちが掲げる約束——それは「雪国の暮らしを豊かに」すること。
感覚だけに頼らない科学的根拠に基づいた家づくりによって、将来や健康に対する不安を取り除き、豊かで充実した人生を歩むためのお手伝いをさせていただきます。
その中心にある考え方が「住まい手バリュー」です。例えば、外張り断熱か充填断熱かといった工法の議論は、企業側の都合による押しつけであってはいけません。住まい手にとっての価値とは、工法の名前ではなく、その家で過ごす時間がどれだけ健やかで豊かになるかという一点に集約されるべきであり、住まい手にとって最適な家づくりを提案させていただくことこそが重要なのです。
今回は、ウムヴェルト建築総合研究所 主宰 岩前 篤 氏から教えていただいた「健康のための断熱」の考え方をもとに、ハセガワグループの家づくりを紹介します。

ウムヴェルト建築総合研究所 主宰|岩前 篤 氏
元近畿大学建築学部教授、ウムヴェルト建築総合研究所 主宰。 長年にわたり住宅性能および住環境と健康の相関関係について研究を重ね、数多くの住宅政策の提言や高性能住宅の普及活動に携わる。 「住宅の断熱性能がもたらす健康改善と医療費削減」を軸に、次世代の家づくりと提案手法を学ぶ実践プログラム「ウムヴェルト・アカデミー」を展開。各種メディア出演や多様なプラットフォームを通じ、住環境と健康に関する情報を発信している。

「家は夏を旨とすべし」?断熱の考え方をアップデート

「家は夏を旨とすべし」これは徒然草にて卜部兼好が書き記した文章の一部分です。

家の作りやうは、夏をむねとすべし。
冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。
深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し。
細かなる物を見るに、遣戸は、蔀の間よりも明し。
天井の高きは、冬寒く、燈暗し。
造作は、用なき所を作りたる、見るも面白く、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定め合ひ侍りし。

兼好法師『徒然草』第55段より


約700年前の文章ですが、日本の住宅において、夏過ごしやすい家こそがいい家であると書かれています。確かに日本の気候は湿度が高く、湿気対策を行うことで家自体の寿命を延ばすことができます。
ただ、これはあくまでエアコンもなければ、断熱という考え方自体もない時代の話であり、現代においてはむしろ季節によって左右されない家づくりを目指すべきだと考えます。気候の良い時期は別として、真夏などは、もはや自然風によって換気を行う時代ではありません。花粉症や室温の乱高下の心配の無い計画された換気と、一年を通して室内を一定の温度に保つための高断熱・高気密住宅こそが現代・そして未来の環境変化へ対応していくための家づくりであるといえます。

採暖から暖房へ。健康に暮らすための室温とは

第1回のコラムにある通り、ハセガワグループは「快適」ではなく「健康」を重視した家づくりを行ってまいります。

WHOが提唱する「冬の室内温度は18℃以上」という基準は、血圧や睡眠の質に直結する科学的なラインです。この室温18℃とは局所的なものではなく断熱エリア、つまりは家全体の平均室温が18℃ということ。
日本では古来より囲炉裏やこたつ、石油ストーブにファンヒーターなどスポット的な熱源が主流となっており、室内においても温度差ができてしまうことが一般的でした。これが多湿な日本において結露という形で家へダメージを与えてしまうのです。

POINT

WHO(世界保健機関)は「住まいと健康に関するガイドライン」で、寒さによる健康影響から居住者を守るための室内温度として最低18℃以上を強く勧告しています。※1
また、イングランド公衆衛生庁は下記の温度を目安に、室内温度が低いと健康へのリスクがあると報告しています※2

18℃以上 ▶ 家の中の最低推奨温度
18℃未満 ▶ 血圧上昇・循環器系疾患の恐れ
16℃未満 ▶ 呼吸器系疾患に対する抵抗力低下
5℃    ▶ 低体温症を起こす危険大

※1 出典:WHO Housing and health guidelines :World Health Organization 2018.11
※2 出典:「Cold Weather Plan For England Making the Case」 Public Health England

冬場によく聞くヒートショックという言葉も暖かい居室から寒い脱衣場へ、さらに暖かい浴室に移動することで血管の膨張・収縮が激しく起こることによるものです。

そもそも屋内に温度差があるということは、家にとっても人体にとっても健全な状態ではなく、健康に配慮した家とは呼べないのです。こうした屋内の一部のみを温め、寒さに耐える考え方を「採暖」といいます。

それに対し、居住スペース全体を一定の温度に保つ考え方こそ「暖房」の本来の意味だと言えます。海外では部屋内だけでなく、廊下や浴室、トイレなど居住スペース全体の室温をまんべんなく温めることが一般的であり、WHOの基準も屋内全体を均等に温める前提での18℃なのです。
しかし、上越・妙高の自然環境において、この「家全体を一定温度に保つこと」を実現するには、家そのものの高い断熱性能と気密性が不可欠です。家を魔法瓶のようにすっぽりと包み込み、外の寒さを遮断し中の暖かさを逃さない。そんな確かな性能があって初めて、健康的な暮らしのベースが整うのです。
たとえば、冬の朝にパジャマのまま裸足で朝食を食べられるような、風呂上がりに軽装でも湯冷めしないような、そんな「健康な暮らし」を支えるための家をハセガワグループが作ってまいります。

古民家フルリノベーションの現場写真。断熱改修・耐震補強を行った長期優良住宅です

雪国の未来を、科学的エビデンスで描く

2030年には、国が定める省エネ基準もさらに厳格化され、2050年のカーボンニュートラルへ向けてより一層の高性能・高効率化が求められて参ります。今基準を満たしているからとはいえ、将来基準が満たせない、時代遅れになると分かっている家づくりをするわけにはいきません。

断熱等級4が2026年時点での省エネ基準ですが、私達ハセガワグループは現行の基準をクリアするだけの家づくりでは満足いたしません。数年で価値が落ちてしまう家を提供することは、お客様を裏切ることになると考えているからです。
近年耳にする機会が増えた「ZEH」とはNet Zero Energy House(ネットゼロエネルギーハウス)の略語で、カーボンニュートラル実現の為に、住宅で使用するエネルギーを極力少なく(省エネ)、そのエネルギーをロスなく使い(高断熱)、使用した量以上のエネルギーを生み出せる(創エネ)そんな住宅を意味します。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報より

私たちが目指すのは「暖房ZEH(ゼッチ)」です。エネルギーを抑えながらも、家族全員が家中どこでも18℃以上の環境で、10年後も20年後も健康に暮らせる住まい。これこそが、上越妙高に根を張るハセガワグループが、科学的エビデンスとともに皆様にお約束する未来の住宅の形です。